2009年12月27日日曜日

版築ワークショップ5: 三日目の様子

すっかり遅くなってしまいました。って遅すぎますよねー、もう年をすっかり越してますもの。
遅くなっている理由については、別の記事にしたいと思いますが、それでも版築については書いておかねば。。。


前の記事に書きましたように、本当にたくさんの方にお越しいただきました!!
感謝感激です。

子どもたちもたくさん参加。当然版築はそっちのけ。材料を使って、何やらこねはじめています。
あまりにたくさんの方に来ていただいたので、版築はもちろんですが、今後のワークショップにつながる下準備などもしていただきました。
例えば、私の勤め先からは独身女性二人が、「土壁塗りワークショップ」に備えて、なんと荒壁の材料を捏ねるという、ありえない状況も。でも、二人とも大変楽しんで、かつ、興奮しながらやってくれました。。。帰りは電車だったのにねー。。。
この作業をサポートしてくれた佐藤さん。最後はこんな泥だらけ。。。

「屋根緑化ワークショップ」に備えて、予め切っておいた裏山の竹300本程度を山から下ろし、節や枝を落とす作業もしてくれました。永遠に終わらないかに見えた、単調で大変な作業だったと思います。

本当にたくさんの方々にお越しいただきました。「版築をやる」というだけで、こんなに人が集まるなんて信じられません。しかも、皆さん体験したことを本当に喜んでくれました。。。

版築ワークショップ4:三日目速報

12/26 三日目のワークショップ。

今日は本当にたくさんの方々にお越しいただきました。
こちらは集合写真です!

そしてなによりすごいのは、子供も大人も含め、こんなに沢山の人達がそれぞれ、主体的に仕事に取り組み、熱中してやっていたこと。そして、皆さん帰り際に「楽しかった!!」と言ってくださいました。ワークショップ主催者冥利につきます!

今ちょっと時間が無いので、詳しい紹介は後ほど。
今回は、版築ワークショップというよりも、みらいのいえ総合ワークショップとあいなりました。

2009年12月26日土曜日

版築ワークショップ3: 二日目の様子

版築ワークショップの二日目、12/20の様子です。
リーダーの高橋さんが、版築現場のサイドの型枠に鉛筆で何やら書き込んでいますね?
これはなんでしょう?
実はこれ、版築の「層」の計画表なのです。
土と砂の割合を変えた2種類の材料AとBのどちらを使うか、砂利を混ぜるか混ぜないか、
竹筋を入れるか入れないか、70mmの層か35mmの層か、さらには、平にする層か、あえて波を打たせる層か。この計画は、意匠と構造の両面から検討し、遠野さんが作りこんでくれました。これを高橋さんが型枠に書き写していたんですね。
現場には、いろいろなプロトタイプが生まれます。こちらの鉛筆ホルダーもその一つ。宮地さんのアイデアです。養生用のテープを上手く使っています。また、建築系の方は、いろんなところに書き込みをしますね。最終的に表にでる材以外のものや、養生シート、あちこちに重要なメモが書かれていたりします。
二日目の突き作業。荒井家のメンバーも加わっています。

我が家のジュニア(自称力持ち!)も当然の参加です。
会社の同僚夫婦も寒空の中、わざわざバイクふたり乗りで!東京からかけつけてくれました。
可愛い笑顔です。でも、本当は引きつってます。
二人とも翌日は、相当ヒドイ筋肉痛になったそうです。。。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、二日目終了時の様子がこれです!
32層のうちの15層が終了。型枠も3段となって、随分上に上がってきたのがお分かりと思います。

さぁ、今度の土日で本当に終わるのか! ギリギリの美学です(笑)

2009年12月25日金曜日

版築ワークショップ2: 初日の様子

12/19 と 20の二日間、版築ワークショップ前半の部が行われました。

ここでは、初日12/19の様子をご紹介します。
前回ご紹介した4名以外に、版築をぜひやってみたい!という方が数名参加してくれました。
皆さん、高尾とか松戸とか、本当に遠くからわざわざ三浦にお越しくださっています。
これって本当にスゴいことですよね!? だって、お金も払っていないのに、遠くからお手伝いに来てくださるのですよ!

朝のオープニングのシーンです。全員の自己紹介と、土に対する想いなどを語っていただきました。もちろん、私も「みらいのいえ」のコンセプトをご紹介。
この後、写真にはありませんが、遠野さんのはからいで、全員が手をつないで一分間の黙祷。そして、円陣を組んで、「やりとげるぞー!」「おーーっ!」
遠野さんの新たな一面を見てしまいました。
さっそく現場で、練り上げた材料を加えて作業に入ります。
版築棒はかなり重く、この作業は全身を使う運動です。狭いので同時にたくさんの作業はできませんが、次々に交代しながら作業を進めます。


12cm材料を加えては、これを7cmになるまで突固めていく。これでひとつの層ができます。これをどんどん繰り返していくことで、徐々に上に上がっていきます。計画では、32層積み上げます。大変です!

版築ワークショップ1: 版築の基本的な手順

版築ワークショップの前半が終了しました。
そして、明日と明後日、後半の部が開催されます!

今回、このワークショップを切り盛りしてくださっている4名の方々。
設計の遠野さん(中央、ロンゲ)、高橋さん(左)、宮地さん(右)、佐藤さん(奥)。
皆さんほんとうに土を愛している人たちなんです。


では、手始めに、この記事では版築の基本的な手順をご紹介しましょう。
まずは、何はなくても土、粘土です。今回は荒木田の土を使っています。
フルイを使って、細かくしていきます。

細かくなった土と砂を混ぜあわせて、こねていきます。
今回の版築では、混ぜ方の割合を2種類(AとB)つくっています。土と砂をよく混ぜ合わせた後に、生石灰を絡めます。

そして、今回はもみ殻が手に入ったので、これも使ってみることに。

よーくまぜあわせます。


その後に、尺で数杯の水を加えます。水と生石灰が反応をはじめ、材料が温かくなってきます。これを約半日置いておくことで、突き頃の土が出来上がりです。こちらが、今回の現場。室内の薪ストーブを後方壁になる予定。
手前に見える木材が、版築の型枠です。
シュロ縄で縛ってある竹が見えると思います。構造的な補強のために、竹筋を入れます。
型枠を上からみた図。
この隙間に材料を流し込み、重い版築棒でひたすら上から突き固めていくのです。

2009年12月5日土曜日

みらいのいえ:土壁づくり 版築ワークショップのご案内

みなさん、ご無沙汰しております。PCの環境などが変わったりした関係で、なかなかブログ更新ができずにいましたが、そろそろ復活します!

下記の日程で、みらいのいえ版築ワークショップが開催されます。
よろしかったら、ご参加されませんか?
日時は、12月19日、20日、26日、27日 の4日間です。
(一日だけでも構いませんし、連日参加もありです。各日、4〜5人ずつのメンバーを募集しています。

今回は、「版築」と呼ばれる、突き固めてつくる土壁のワークショップです。

高橋さん、宮地さんという、この道の専門家の方にもおこしいただいて、作り方の指導をしていただきます。
http://tonomirai.jugem.jp/?eid=471

我が家の土で作った、ミニの試作品です。石灰と土と砂をどう混ぜるとベストに
なるかをいろいろとプロトタイプしてます。
http://tonomirai.jugem.jp/?eid=462

他の家ですが、施工例はこんなのがありました。
結構、美しいでしょう?
http://gardenplan.exblog.jp/tags/%E7%89%88%E7%AF%89/

土を突き固めているシーンは、こんな感じです。
塗り壁とは違うので、あまりおなじみではないかもしれません。
昔はこうやってブロックを作っていました。
http://plusap.exblog.jp/10855774/

時間は、いずれも朝9時〜17時です。途中参加も途中退散もありです。
持ち物はとくに必要ありません。
汚れてもよい服装と軍手のみ持参下さい。軍手も貸し出せます。

こういう壁づくりは、あまり国内でも例がありませんので、
一生の思い出になるのでは?と思っています。

なお、年明け、別件になりますが、正真正銘の「塗り壁大会」も実施されます。
こちらは、1日で20人程度の人で一気に塗り上げようと思っていますので、
そちらもまた、ご案内させていただきますね。

では!

2009年10月20日火曜日

三浦市「行政評価委員」その後の顛末

三浦市の行政評価委員に立候補し選ばれた話、またどんな評価会だったかを紹介した話を覚えていらっしゃいますか?

実はその後(先週かな)、市役所から書類の入った封筒が届きました。その中に入っているぶ厚い冊子は、私たち外部委員が加わって評価をした最終評価付きの報告書です。 私たちは自分たちがどういう評価をしたかは覚えているものの、最終的な全体での評価結果については知らされていないので、ワクワクしながら中を見てみると、

「・・・・・・・・・」

はい。
完全に言葉を失ってしまいました。その様子を見ていた家内が「どうかしたの?」と声をかけてしまうほど、しばし失っていました。どういうことかと言いますと、

「私の評価は、結果的にまったく(一つも)活かされなかった」

のです。週末を二日潰して、30近い事業を一つひとつ点検し、評価をし、一つひとつに丁寧なコメントを書いた。それなのに、ほぼすべての事業の最終結果が「現状維持」。さらに、どのような経緯で「現状維持」に落ち着いたのかの説明もなし。

私の評価がまったくトンチンカンだったのか? 必ずしもそうでもないようです。同様の感想を抱いた方が、実は他にもいました。同じ評価委員に選ばれたK氏と先日、京急のホームでばったり再会したのですが、K氏もまったく同様のことを言っていました。

私たちは、体のいい「免罪符」として扱われたのでしょうか?もしそうならばこれは許しがたいことです。

でもそうであって欲しくない。まだ私は一縷の望みを持っています。わざわざ政策経営課が新たな試み、それも試行錯誤の一つとして、外部評価委員の募集をようやく始めたわけですから。

今回の教訓を生かし、来年度の「行政評価」の様式が大きく変わることに期待します。そこに賭けてみたいと思います。 課の皆さんは確かにそのとき、「変えたい」という情熱を持っていらっしゃったように思います。

どう変わればいいのか?

現状の、「評価委員7名のうち、外部評価委員は1名。かつ、6票が同じ評価だった場合には、それが採用される」という様式では、外部評価委員の存在価値はほとんど意味がありません。少なくとも半々にしなければ。しかも現状は、7名の評価それぞれは公表されずに、最終評語だけが公開されている。票のバラつきも見えない。もちろん、どのように最終評価が確定されたかの経緯も説明なし。これでは透明性に欠けます。ここまでは最低ラインです。

また、できれば最終評価が確定する瞬間、そのシーンに同席させてほしい。現状維持でも構わない。でも納得して「現状維持」に同意したい。外部評価委員同士、話をしながら評価をしたい。内部評価委員の人とも対話をしたい。そういう場を作ってほしい。切に願います。

政策経営課の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。そのために時間を費やすことに関して、市民の多くはポジティブです。手間や時間を気にしすぎておざなりな評価をする方が、よっぽど印象が悪いし、かえって不幸だと思います。 庁内にて、よく議論をお願いいたします。

三浦市民の皆さん、来年度の行政評価に期待しましょう!

ほんの僅かですが、「柿」を初めて収穫


敷地の片隅に柿の木があることに気付いたのは、昨年の夏。でもその年、柿は一つも実をつけないまま冬を迎えてしまいました。病気なのかな?などと素人なりに心配になり、知り合いの詳しそうな人に尋ねたり、ネットで調べたり。すると一つわかったことが。

「柿の木というものは、枝を刻んだりして、いじめてあげないと実をつけない」ということ。
なるほど、そういうことか。生命の危機?を感じると柿は必至に子孫を残さんと、実をつけるということらしいのです。おそらく、ウチが購入するまで10年以上誰も住んでいませんでしたから、そういう「手入れ」はされていなかったのでしょうね。また、「枝を切るなら、冬のうち。また、高くて届かない所をばっさりと切るのがよい。収穫するときに楽になる」との情報も。
最初はおそるおそる、次第にばきんばきんと、高枝バサミを駆使して枝を落としたのが昨冬です。そして1年後の先日、タイトルどおりほんの少しではありましたが、初めてオレンジ色の柿を収穫することができました。パチパチパチ。

でも大きな木なのに、たったの10個? しかも、2本あるうちの1本はまったく収穫なし。。。来年に向けて、また大きな課題ができました。
柿の木に詳しい方、ぜひお知恵を貸してください!

2009年10月7日水曜日

2010三浦国際市民マラソン 参加者募集スタート!

10月1日に、2010年の三浦国際市民マラソンの参加者申し込み受付がスタートしました。

開催日は、3月7日(日)。コースは4種類。
5km, 10km, ハーフ, キッズです。「キッズ」は小学校1年生〜4年生が対象で、砂浜を800m駆け抜けるというもの。それ以外のコースは自然豊かな海沿いのコース設定になっています。そう、「みらいのいえ」もこのコースのすぐそばです。

楽しいですよ!是非ご参加くださいね。
申し込みは、サイトからどうぞ。

「降りてゆく生き方」を三浦で・・・

皆さん、「降りてゆく生き方」という映画をご存知ですか?

詳しい情報については、こちらを見ていただきたいのですが、普通の映画館での上映もせず、DVD販売もせず、TV放映もせずということで、メディアの使い方がまったく通常とは異なるスタイルになっています。それでもすでに、春の上映開始から、鑑賞者が10000人を超えたとのことです。残念ながら私はまだ見ていません。

地球上に存在するすべては、実はお互いに「つながりあっている」というのが、この映画のメインメッセージかなと読み取っています。私の想い、それはこの映画を三浦市で、市民のイベントとして上映会ができないかな?ということ。

あてがないので、今のところこのブログで発信するだけなのですけれど。
皆さんどうですか?見てみたいと思われる方はぜひ、ご賛同の意思表明をお願いします。何かが動き出すかもしれません。

三浦市独自の「サステナブルなまちづくり」実現に向けての小さな一歩になるとよいなと考えています。

2009年10月3日土曜日

みらいのいえ: 古家の梁の活用

みらいのいえは、上棟の後、屋根工事、そして筋交い、窓台へと少しずつ工事が進んで来ています。明日はいよいよ中間検査。中間検査が終わると、サッシュと壁材へと移って来て、ここでついに家の内側と外側が分かれることになるわけです。

これが、今のみらいのいえの状況です。
次の写真は何か分かりますか?
そう。これは解体する前の古い家でも40年にわたって使われていた曲がり材です。

なかなか、いい曲がりでしょう?
この古材を玄関部分の屋根に化粧梁として使用することを考えてもらっています。
この曲がったヤツを上手く収めるのが、まさに大工さんの腕の見せ所。
古い材ですが、小口はこんなに新鮮。とっても丈夫なんだそうです。
無垢材だからこそできる技。今も生きているんですね。

2009年9月20日日曜日

地獄のエネルギーと天国のエネルギー

突然のタイトルで、「宗教的な話題か?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、環境の問題、とくに持続可能なエネルギーに関する話題です。

「グリーン革命」を書いたトマス・フリードマン氏によれば、エネルギーは大きく2種類、地獄のエネルギーと天国のエネルギーに分かれると。

前者はいずれも、何万年もかけて生成されてきた資源を、地中深くから掘り出して使うもの。石油しかり、石炭しかり、天然ガスしかり、原子力しかり。

後者はいずれも、宇宙や気象、近接した惑星との関係、空気の移動などを資源としたもの。太陽光、太陽熱、風力、潮力、放射熱、地熱、波力、バイオマス、水力。。。

生成と消費のバランスを考えたときに、「再生可能」と言えるかどうかを基準にしていますが、名付けが絶妙でイメージしやすいのがいいですね。

このまま私たちが地獄のエネルギーを使い続けたら、それこそ本当に地獄行き?!かもしれません。

2009年9月16日水曜日

三浦海岸にもパーク&ライド!

昨日、いつものように三浦海岸駅のホームを歩いていたら、とある広告を発見。

何と、駅前の駐車場タイムズと京急がPASMOを使った、「パーク&ライド」サービスを開始したとのこと。ふむふむ、どういう仕掛けだ? と見てみると・・・

  1. 駅前のタイムズに車を停めて、PASMOを使って京急で横浜や都心へ出かける。
  2. 帰りもPASMOを使って、三浦海岸駅で降りる
  3. タイムズの清算もPASMOを利用.すると、タイムズ清算時に自動的に200円が減額される。
ということらしい。
まぁ、もとからタイムズに駐車して電車を利用していた人にとっては、単純に200円安くなってるということですからよいとして、これまで利用しなかった人が、この200円に引かれて、タイムズを利用するようになるのかなぁ・・・

むしろ、何時間停めても上限500円とか、そういう設定だったら、注目度が高いのでは?と感じますが皆さんいかがです? せっかくパーク&ライドを普及させようとしているのであれば、どうすれば魅力的に見えるかをもっと考えてほしいなぁと思いました。

2009年9月14日月曜日

BEACH BUM

週末のランチに、三浦市内の三戸浜付近にあるレストランBEACH BUMに出かけてきました。実は一度、トップシーズンに行ってみたことがあるのですが、あまりの人の多さにクルマすら停められず、退散してきましたので、改めてリベンジということで。

BEACH BUMは地の魚をメインにした洋風のレストランですが、それだけでなく、小さいですがホテルや、マリンスポーツなどのサービスステーションも兼ねた複合施設です。

私たちは、青空の下のデッキでランチ。油壺の崎がこんな風に見えます。秋の空は雲が高いですね。ここからの相模湾の眺めは最高でした。きっと日の入りの時間帯なんかがベストかもしれません。

デッキからみたレストラン。2F以上が宿泊施設のようです。
こんなリゾートっぽいところに、10分で行けてしまうのもなんだか、ちょっと嬉しいですね。

ところで、三浦の西側(相模湾側)には、こういうオシャレーな施設がところどころあるのですが、我々が拠点とする、東側(東京湾側)には、この手の施設はほとんど見られません。やはり同じ三浦でも、それぞれイメージっつうものがあるんだなぁと再認識しちゃいました。

2009年9月11日金曜日

みらいのいえ:照明の打合せ

今日は、設計の遠野さんに、私が勤務しているKDI Studioにお越しいただいて、照明の打合せをしました。遠野さんもうなずいていらっしゃいましたが、照明の設計って難しいですよね! 明るいのか暗いのか、どんな具合に見えるのか、実際につけてみないと分からないところが多いのも確か。皆さんはどうやって照明を選んでいますか?

私が以前、新築マンションを購入した時は、港北NTのハウスクェアにある照明会社のショールームへ行って、家内と「あーでもない、こーでもない」と一日中検討していた記憶があります。結果として、もの凄い高い金額を払った気がする。その割に満足感が・・・。

その時に気づいた教訓を、今回は生かしたいと思っています。

それは、私たちが欲しいのは、電気や照明ではなく、明かりであるということ。
電球や照明器具の役割は、その光でもって、部屋や食事や家族を照らすこと。照明器具自身は(ごく一部の例外を除いて)主役になってはいけないということです。

ところがどっこい、私たちのようなフツーの人間は、ショールームに行けば目移りしまくって、「カッコいい器具の」照明を買ってしまったりします。トイレ、キッチン、玄関、エクステリア、寝室のブラケット、ダイニングのペンダント、フロアライトなどなど。でも冷静に考えてみたら、照明の存在そのものが見えない、隠れている家の方が、断然カッコいい。

むしろ、私たちがもっとこだわるべきなのは、光の質の方かもしれませんよ。だって、その光が私たち家族や仲間の暮らしを彩るのだから。
低炭素社会への移行が急務である今日、以前のように白熱球を使うことはできなくなってしまいました。だからといって、あらゆるものが蛍光灯やLEDでいいのか?

電球には、大雑把に分けて2種類のものがあります。燃焼系と放電系です。燃焼系は、文字どおり、真空内のフィラメントが燃焼することで、明るさをつくっています。自然光である太陽もまさに燃焼系の明かり。燃焼系の明かりは自然の明かりと非常に性質が似ています。朝陽や夕陽が赤いのは、温度が低いからですし、真昼の太陽が白いのは温度が高いからです。これと同じく、燃焼系の明かりは温度によって、色が変化します。この変化がまた、空間を艶やかに魅せるわけですね。しかし、放電系は電子の高速移動による発光ですから、このような自然な色変化はできません。電圧を下げていくと、ある時点でピタッと発光が止まってしまいます。

燃焼系の電気の代表格が白熱球、そしてハロゲン球です。放電系はもちろん蛍光灯です。白熱球が規定により生産中止となってしまう今後、私たちはもう蛍光灯を選ぶより手はないのでしょうか? 

あるよ。

三菱オスラムさんが開発した、電球型ハロゲンランプ、エナジーセーバー
詳しくは、遠野さんが取り上げてくださっているようなので、書きませんが、白熱球の代わりとして上手く使えそうな電球です。完全に調光も可能なので、色の変化もばっちし。

見た目もご覧の通り、白熱球そっくりです。
それでいて、色も奇麗だし、(蛍光灯には負けるけど)それなりに省エネだし、寿命も倍持つし、安いし。なかなかの優れものだと思います。

蛍光灯はイマイチだと思っているあなた、是非使ってみてください。
コメントもお願いします。

あれ?照明の話がいつの間にか電球の話になってしまった。。。

2009年9月8日火曜日

通勤時間は短いほどよいという神話

三浦海岸から六本木。毎日片道2時間弱、往復4時間弱かけて通勤しています。

周囲にこのことを話すと、ほとんどの場合「大変ですね!」「辛くないですか?」「自然ゆたかな暮らしのためには、我慢ですよね?」という、一様なフィードバックが得られます。

では、本当に通勤時間というものは、短ければ短いほどよいのでしょうか? 職住近接は、絶対的な理想でしょうか?

価値観の違いはありますけれど、必ずしも「短い=ベター」とは言えないのではないかな?と感じています。

私のケースは以下のような状況です。
朝: 座れる確率97%。三浦海岸→品川 70分
夜: 座れる確率70%。ただし、横浜か上大岡では座れる。 横浜→三浦海岸 50分

この往復の120分は、私にとって非常に価値のある、貴重な時間になっています。それは、「一人になれる時間だから」です。

職場の形態、家族の構成によってはまったく状況が異なるとは思いますが、三浦にくる前の私にはこの時間がなかったため、今思えばせわしない毎日だったなと思うのです。職場も家庭もとても賑やかで、それはそれで大変素晴らしいことではありますが、バランスとして考えれば、一人でボーッと黙考する時間がなかなか取りにくかった事実があります。出張が好きなのも、ひとつにはそういう理由があるかもしれないです。

本を読んだり、考え事をしたり、仕事の整理をしたり、ブログを書いたり、電車内の人を観察したり、寝たりと、自由自在の2時間。DVDを借りれば映画を見ることも可能です。だから、今の私は、「これを少しでも短くしたい」とは思えないのです。

大都会と田舎のバランス。騒然とした賑やかさと静寂のバランス。ワークとソーシャルライフのバランス。いろんなバランスが取れていることで、相互に刺激が得られ、健全なる活動ができるのかもしれません。

皆さんも是非、ご自身の生活のバランスを自己診断してみてはいかがでしょうか?

行政評価委員 続編

ここ数日はまた、暑さが舞い戻って来た感じです。それでも朝晩は涼しく、わが家はほとんど冷房を使わなくなりました。

さて、前回はじめてご紹介した、「行政評価委員」ですが、先日土曜日に第1回目の「評価」をしてまいりましたので、その様子を。

一般市民で行政評価委員となったのは全員で7人。そのうち5人が当日集いました。
年齢はバラバラでしたが、女性が一人だけという点で多様性問題が△と言わざるを得ません。

私たち評価委員の役割は、市がH20に実施した、185の事業の一つひとつに対して、次の5つから1つを選ぶカタチで「評価」をしていくことです。
1:拡大
2:縮小
3:現状維持
4:見直し
5:廃止

一つひとつの事業の概要文だけでは、実態が分からないため、評価委員にマンツーマンで市役所の担当課の職員が張り付き、説明や質疑をしながら進めていきます。これは本当に大変な仕事です。一般の素人に対し、一つひとつの事業の目的やら進捗やらを説明していくのですから。

評価の仕方に問題点がないわけではありません。185の全事業を外部評価委員7人に単純に機械的に、7等分して割り当てているというやり方が一つです。これは、時間の関係もあるので、市役所側も悩んだ末のことだと思います。

明らかにイマイチなのは、一方で、市役所内部で評価をする人が6人いて、彼らは、185の事業すべてを評価しているということ。ということはつまり、市役所内部の票6ptに対し、私たち一般市民は7人いても1ptしか影響力が無いということ。これでは、外部委員を活用している意図がかなり限定されてしまうことになります。

とはいえ、三浦市がこのような取り組みを進めてくれていることは評価に値すると思います。
外部委員を活用するということ事態が今年からのチャレンジです。また、政策経営課の方々は私たちから、評価の方法についても意見を求めてくれています。積極的な発言をして、より良い方向に作り替えていきたいと思います。

皆さんもご意見がありましたら、是非お願いします。

2009年9月4日金曜日

行政評価委員

あんなに暑かった日々が嘘のよう。とても涼やかな日が続いていますね。雲の高さと鈴虫の鳴き声が秋を感じさせます。

さて実は、私、三浦市の「行政評価委員」なるものに応募し、見事選ばれてしまいました。
といっても、今週末と来週末に、二度市役所を訪問し「評価」をするだけの役割です。

「子孫の代まで、三浦らしさを活かしたまちづくり」をしていきたい。これが応募の動機です。20世紀後半は貨幣価値、市場価値が絶対的な強さを誇っていましたが、それは長い歴史の中で見れば、ほんの一時的なことにすぎません。

三浦はキャッシュフローは脆弱でも、命を生み出す力は強い。日本の中でダントツに強いかもしれない。無理矢理、企業を誘致したり、強引に東京から観光客や定住者を呼び込む必要もないと感じています。

せっかくの与えられた役割ですので、しっかりと評価をして参りたいと思います。

2009年8月27日木曜日

土壁づくり Part5: 土返し

最初の土ごねから、1週間が経ちましたので、再度土をひっくり返すことにしました。
この日は最初から私一人での作業。

朝、現場に行って、土プールのフタを開けてみると・・・

  1. くさい臭いがする
  2. ん?何か生えてるぞ。
  3. 白っぽく色が変わって来た
うえの写真、真ん中あたりに稲らしきものが見えて来ています・・・
とても頑丈ですね!作業を進める私。


最終的な姿です。色がだいぶ白っぽくなっているかと思います。明日以降が楽しみです。

横須賀ネイビーバーガー

横須賀のどぶ板通りに行って、名物の「ネイビーバーガー」を食べてきました。


TSUNAMIという店の外観。

ハーフポンドのベーコンチーズバーガー。
食べごたえがあって、美味しかった!

このあたりにはネイビーバーガーのお店がたくさんあるので、食べ歩きしてみましょう。

2009年8月26日水曜日

土壁づくり Part4: 土をこねる

皆さんは、思う存分「泥遊び」したことありますか?

私はこの日、完全に「子供」にかえりました!
どんなことをやったのか。ご存じない方も多いと思いますので、時間に沿って説明しますね。

前日に搬入された土。ほとんど砂や石が混じっていない、粘土です。完全に固まっている状態になっています。

ここに、水を入れながら、とにかく鍬やシャベル、そして何よりも、手と足を使って、粘土をほぐしていきます。50cmほどの高さがありましたから、ちょっとやそっとではできません。かなりの重労働でした。
最初は泥のつるつるが楽しくて、子供たちも大はしゃぎ。

粘土が固くて、重いのでキツい表情の私。子供たち含めて、ちょっと疲れて来た頃。

でも皆さん、この「泥」。ほんっとうに気持ちがいいんです。ほぐせばほぐすほど、ヌメヌメのつるつるになっていきます。泥パックってありますよね? あれのプレミア版みたいな感じです。かなりつるつるになって、ほぐされてきた土。あまりの気持ちよさに、泥風呂から出られない私。しっとりとして保湿効果も最高です。

泥パック?状態になっている、家内の腕。

だいぶほぐされてきたところで、前日切り刻んでおいた、稲藁を投入します。そして再度、ひたすら混ぜ合わせていきます。

藁が非常に乾燥していたせいでしょうか、小口の部分がとても固くて、素手と素足で混ぜていた私は、かなりの擦り傷を作ってしまいました。藁を入れてからは、長袖長ズボンに手袋が必要なのですね。

そして夕方にはようやく、下のような姿に。
子供たちは、予想通りあまり貢献してくれませんでしたが、楽居で見習い中の大工さんが大活躍してくれたおかげで、なんとか日中に作業を終了することができました。

このあと、1週間に一度、全体を混ぜ返す作業を繰り返していきます。
本当に骨の折れる工程です。だからこそ、楽しんで頑張りたいと思います。