2009年12月27日日曜日

版築ワークショップ5: 三日目の様子

すっかり遅くなってしまいました。って遅すぎますよねー、もう年をすっかり越してますもの。
遅くなっている理由については、別の記事にしたいと思いますが、それでも版築については書いておかねば。。。


前の記事に書きましたように、本当にたくさんの方にお越しいただきました!!
感謝感激です。

子どもたちもたくさん参加。当然版築はそっちのけ。材料を使って、何やらこねはじめています。
あまりにたくさんの方に来ていただいたので、版築はもちろんですが、今後のワークショップにつながる下準備などもしていただきました。
例えば、私の勤め先からは独身女性二人が、「土壁塗りワークショップ」に備えて、なんと荒壁の材料を捏ねるという、ありえない状況も。でも、二人とも大変楽しんで、かつ、興奮しながらやってくれました。。。帰りは電車だったのにねー。。。
この作業をサポートしてくれた佐藤さん。最後はこんな泥だらけ。。。

「屋根緑化ワークショップ」に備えて、予め切っておいた裏山の竹300本程度を山から下ろし、節や枝を落とす作業もしてくれました。永遠に終わらないかに見えた、単調で大変な作業だったと思います。

本当にたくさんの方々にお越しいただきました。「版築をやる」というだけで、こんなに人が集まるなんて信じられません。しかも、皆さん体験したことを本当に喜んでくれました。。。

版築ワークショップ4:三日目速報

12/26 三日目のワークショップ。

今日は本当にたくさんの方々にお越しいただきました。
こちらは集合写真です!

そしてなによりすごいのは、子供も大人も含め、こんなに沢山の人達がそれぞれ、主体的に仕事に取り組み、熱中してやっていたこと。そして、皆さん帰り際に「楽しかった!!」と言ってくださいました。ワークショップ主催者冥利につきます!

今ちょっと時間が無いので、詳しい紹介は後ほど。
今回は、版築ワークショップというよりも、みらいのいえ総合ワークショップとあいなりました。

2009年12月26日土曜日

版築ワークショップ3: 二日目の様子

版築ワークショップの二日目、12/20の様子です。
リーダーの高橋さんが、版築現場のサイドの型枠に鉛筆で何やら書き込んでいますね?
これはなんでしょう?
実はこれ、版築の「層」の計画表なのです。
土と砂の割合を変えた2種類の材料AとBのどちらを使うか、砂利を混ぜるか混ぜないか、
竹筋を入れるか入れないか、70mmの層か35mmの層か、さらには、平にする層か、あえて波を打たせる層か。この計画は、意匠と構造の両面から検討し、遠野さんが作りこんでくれました。これを高橋さんが型枠に書き写していたんですね。
現場には、いろいろなプロトタイプが生まれます。こちらの鉛筆ホルダーもその一つ。宮地さんのアイデアです。養生用のテープを上手く使っています。また、建築系の方は、いろんなところに書き込みをしますね。最終的に表にでる材以外のものや、養生シート、あちこちに重要なメモが書かれていたりします。
二日目の突き作業。荒井家のメンバーも加わっています。

我が家のジュニア(自称力持ち!)も当然の参加です。
会社の同僚夫婦も寒空の中、わざわざバイクふたり乗りで!東京からかけつけてくれました。
可愛い笑顔です。でも、本当は引きつってます。
二人とも翌日は、相当ヒドイ筋肉痛になったそうです。。。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、二日目終了時の様子がこれです!
32層のうちの15層が終了。型枠も3段となって、随分上に上がってきたのがお分かりと思います。

さぁ、今度の土日で本当に終わるのか! ギリギリの美学です(笑)

2009年12月25日金曜日

版築ワークショップ2: 初日の様子

12/19 と 20の二日間、版築ワークショップ前半の部が行われました。

ここでは、初日12/19の様子をご紹介します。
前回ご紹介した4名以外に、版築をぜひやってみたい!という方が数名参加してくれました。
皆さん、高尾とか松戸とか、本当に遠くからわざわざ三浦にお越しくださっています。
これって本当にスゴいことですよね!? だって、お金も払っていないのに、遠くからお手伝いに来てくださるのですよ!

朝のオープニングのシーンです。全員の自己紹介と、土に対する想いなどを語っていただきました。もちろん、私も「みらいのいえ」のコンセプトをご紹介。
この後、写真にはありませんが、遠野さんのはからいで、全員が手をつないで一分間の黙祷。そして、円陣を組んで、「やりとげるぞー!」「おーーっ!」
遠野さんの新たな一面を見てしまいました。
さっそく現場で、練り上げた材料を加えて作業に入ります。
版築棒はかなり重く、この作業は全身を使う運動です。狭いので同時にたくさんの作業はできませんが、次々に交代しながら作業を進めます。


12cm材料を加えては、これを7cmになるまで突固めていく。これでひとつの層ができます。これをどんどん繰り返していくことで、徐々に上に上がっていきます。計画では、32層積み上げます。大変です!

版築ワークショップ1: 版築の基本的な手順

版築ワークショップの前半が終了しました。
そして、明日と明後日、後半の部が開催されます!

今回、このワークショップを切り盛りしてくださっている4名の方々。
設計の遠野さん(中央、ロンゲ)、高橋さん(左)、宮地さん(右)、佐藤さん(奥)。
皆さんほんとうに土を愛している人たちなんです。


では、手始めに、この記事では版築の基本的な手順をご紹介しましょう。
まずは、何はなくても土、粘土です。今回は荒木田の土を使っています。
フルイを使って、細かくしていきます。

細かくなった土と砂を混ぜあわせて、こねていきます。
今回の版築では、混ぜ方の割合を2種類(AとB)つくっています。土と砂をよく混ぜ合わせた後に、生石灰を絡めます。

そして、今回はもみ殻が手に入ったので、これも使ってみることに。

よーくまぜあわせます。


その後に、尺で数杯の水を加えます。水と生石灰が反応をはじめ、材料が温かくなってきます。これを約半日置いておくことで、突き頃の土が出来上がりです。こちらが、今回の現場。室内の薪ストーブを後方壁になる予定。
手前に見える木材が、版築の型枠です。
シュロ縄で縛ってある竹が見えると思います。構造的な補強のために、竹筋を入れます。
型枠を上からみた図。
この隙間に材料を流し込み、重い版築棒でひたすら上から突き固めていくのです。

2009年12月5日土曜日

みらいのいえ:土壁づくり 版築ワークショップのご案内

みなさん、ご無沙汰しております。PCの環境などが変わったりした関係で、なかなかブログ更新ができずにいましたが、そろそろ復活します!

下記の日程で、みらいのいえ版築ワークショップが開催されます。
よろしかったら、ご参加されませんか?
日時は、12月19日、20日、26日、27日 の4日間です。
(一日だけでも構いませんし、連日参加もありです。各日、4〜5人ずつのメンバーを募集しています。

今回は、「版築」と呼ばれる、突き固めてつくる土壁のワークショップです。

高橋さん、宮地さんという、この道の専門家の方にもおこしいただいて、作り方の指導をしていただきます。
http://tonomirai.jugem.jp/?eid=471

我が家の土で作った、ミニの試作品です。石灰と土と砂をどう混ぜるとベストに
なるかをいろいろとプロトタイプしてます。
http://tonomirai.jugem.jp/?eid=462

他の家ですが、施工例はこんなのがありました。
結構、美しいでしょう?
http://gardenplan.exblog.jp/tags/%E7%89%88%E7%AF%89/

土を突き固めているシーンは、こんな感じです。
塗り壁とは違うので、あまりおなじみではないかもしれません。
昔はこうやってブロックを作っていました。
http://plusap.exblog.jp/10855774/

時間は、いずれも朝9時〜17時です。途中参加も途中退散もありです。
持ち物はとくに必要ありません。
汚れてもよい服装と軍手のみ持参下さい。軍手も貸し出せます。

こういう壁づくりは、あまり国内でも例がありませんので、
一生の思い出になるのでは?と思っています。

なお、年明け、別件になりますが、正真正銘の「塗り壁大会」も実施されます。
こちらは、1日で20人程度の人で一気に塗り上げようと思っていますので、
そちらもまた、ご案内させていただきますね。

では!