2009年4月23日木曜日

コンセプト1: もちこまない、もちださない

今回から3回にわたって、三浦「みらいのいえ」のコンセプトをご紹介したいと思います。

みらいのいえ1 「もちこまない、もちださない」

産業革命以降、企業の強さとはまさに、物質(製品)を作り出す効率=生産性という概念に支配されてきたといっても過言ではないでしょう。100年以上にもわたって、企業はその存亡をかけ、如何に安く、如何に早く、を競い合って成長してきました。そのおかげで私たち市民は、必要なモノは何でも手に入るし、その使いやすさも飛躍的に高まってきました。一方、その経済成長の過程はいくつかの副作用を引き起こしていました。それは、日本人が古くから大事にしてきた、モノを大事にするという振る舞い、すなわち、「もったいない」精神の長期的減退でした。私たちは徐々に、気づかぬうちに、「もっと新しいものが出たから、使えるけれども捨てるしかない。」あるいは、「どうせ次々に新しいものが出るのだから、長く使えるものよりも、格好がよくて、安いものを選ぶ。」という消費行動を取るようになっていきました。企業側もこの消費者の変化に「応える」べく、どんどん製品のライフサイクルを短くするオペレーションを取ってきたわけです。そして、そのことが結果的に、ゴミ問題や温暖化という形で社会問題として表出化されるまでにいたった。
でも今日、私たちはようやく、このモデルが決してサステナブル(持続可能)ではない、未来永劫続くものではないことに気づくことができました。考え方を大きく転換させなければいけないことに気づいたのです。

「住宅」という世界でも、まったく同様の変化と副作用が押し寄せています。いや、むしろ、住宅の世界はまだまだ工業化の真っただ中にいるといってもよいかもしれません。最近流行りの100年、200年住宅という新しい概念は結局、次々に、「丈夫で長持ちする」新しい建材を開発するために投資されてしまっています。
たんに「長く使える」ことと「サステナブル」であることの間には、大きな隔たりがある。寿命が長かろうが短かろうが、サステナブルでなければ、使い終わったものは「産業廃棄物」として、地球のゴミとなってしまうのですから。

そこで、「みらいのいえ」は 『みらい=サステナブル』にできるだけこだわった家づくりをすることを考えました。そこで選んだキーワードが、上記の「もちこまない、もちださない」です。

具体的に考えていることを例に示します。

1.建築資材をできるかぎり「もちこまない、もちださない」
 ・ 自然素材(自然に還る素材)の利用を最優先する
 ・ 完全再利用可能な材料の使用を優先する
 ・ 古家解体時に再利用可能な自然素材をできる限り活用し、産業廃棄物を出さない
(上記3点は、ゴミとして「持ち出さない」ための考え方)
 ・ 敷地にある材料の利用を最優先する
   (敷地の土、石、木など)
 ・ どうしても必要なものも、できるだけ近場から集める
   (海外ではなく、国産、できれば県産)
(上記2点は、新たなものを「持ち込まない」ための考え方) 

2.エネルギーをできるかぎり「もちこまない、もちださない」
 ・ 敷地が本来ポテンシャルとして持っているエネルギー利用を優先する
  (太陽光、風、地熱、雨、井戸・・・)
 ・ 雨水も安易に下水に流す(持ち出す)のではなく、エネルギーとして活用する

3.「ゴミ」をできるかぎりもちださない、「ゴミ」になるものをもちこまない
 ・ 自然のものであれば、ゴミはかならずエネルギーに代わる。
 ・ 自然ではないものは、ゴミになってしまうのでもちこまない(Re-use & Refuse)

4.でも、無理はしない。楽しみながら、少しずつ。

以上です。

イニシャルコストが大きくかかってしまったり、建築の現行の法規上の問題などがあり、完璧にはいかないと思います。また、現代人としての欲求やニーズをまったく無視して、「我慢」するようなことはしたくありません。 しぶとく、しつこく、したたかに、この思想をじりじりと推し進めていきたいと思っています。
どんな問題が起こってくるのか?一つひとつ対処していきたいと思います。

さてさて、まずは近々、このゴールデンウィークからようやく古家の解体がはじまります。どんなお宝が発掘されるでしょうか。楽しみです。

写真は、間もなく解体を待つ古家。どことなく、寂しげな表情に見えなくもない。。。

2 件のコメント:

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