地震などが起きても、建物が倒壊したり崩れたりしないようにするために、基礎の下に一体、何を敷くのでしょうか?
正解は、発砲スチロールです。 ただしくは、ジオフォームと呼ばれる材料で、発砲ポリスチレンを使っています。
プロの方は別として、一般の読者の方には、意外な答えに感じられたのではないかと思います。普通地盤がさほど良好ではないときには、地中の固い地盤まで柱を打って固定するのが一般的です。
以下、みらいのいえにジオフォームを配置する作業を工程順に写真で紹介します。
ほら。本当に発砲スチロールの固まりを家の下全面に敷いていますでしょう?
これは、地盤改良のひとつの工法で、コロンブス工法と呼ばれるものです。
詳細は述べませんが、土よりも軽い材料の発砲ポリスチレンを使用することで家の重さが変わってくるため、地盤沈下を起こしにくくすることが出来ます。また、地盤反力のバランスが悪い場合などは、不同沈下と呼ばれる現象が起こるのですが、ジオフォームをバランスよく配置することでこれが防げるというロジックです。
柱状改良等、通常の地盤改良が地球に杭を打って崩壊を防ぐ、「耐震」ならば、このコロンブスは、あえて地球に杭を打たず、その代わりに、発砲スチロールで船を造って、その船の上に家をおく、いわば「免震」であるといえます。
それだけでなく、発砲スチロールですから、地面からの断熱効果も期待できるとのこと。すでに15年程度の実績がある工法になります。
杭を打つ従来工法から一転、船に浮かべてしまうという大胆な発想、まさに「コロンブス」ですね。
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