突然のタイトルで、「宗教的な話題か?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、環境の問題、とくに持続可能なエネルギーに関する話題です。
「グリーン革命」を書いたトマス・フリードマン氏によれば、エネルギーは大きく2種類、地獄のエネルギーと天国のエネルギーに分かれると。
前者はいずれも、何万年もかけて生成されてきた資源を、地中深くから掘り出して使うもの。石油しかり、石炭しかり、天然ガスしかり、原子力しかり。
後者はいずれも、宇宙や気象、近接した惑星との関係、空気の移動などを資源としたもの。太陽光、太陽熱、風力、潮力、放射熱、地熱、波力、バイオマス、水力。。。
生成と消費のバランスを考えたときに、「再生可能」と言えるかどうかを基準にしていますが、名付けが絶妙でイメージしやすいのがいいですね。
このまま私たちが地獄のエネルギーを使い続けたら、それこそ本当に地獄行き?!かもしれません。
2009年9月20日日曜日
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久しぶりに訪問したので、ちょっと古い話題にコメント。
返信削除地獄のエネルギーを消費する機械を製造&販売する会社に勤務しているので、外面としては”大変心苦しい”話題ですが、
このまま化石燃料などのエネルギーを消費(浪費)していくと、地獄行きが待っているのだろうか??
はたまた、再生可能という基準で考えたとき、天国のエネルギーは果たして天国へ導いてくれるのだろうか??
「グリーン革命」を読んでないので、著者の言わんとすることが正確にはちょっとわからないけど、結局はどちらのエネルギーも使い切った後に排出されるのは、”熱”であり、直近の課題である”地球温暖化”に対しては、マクロ的にはめぐりめぐって同じ結果を生むような気がする。
とすると、地獄行きと天国行きのバランスは、、、
結局は、如何に人口を抑制するか?という問題に行き着くのではないだろうか??
(風が吹けば桶屋が儲かる的な展開はここでは、あっさり省略)
そんなことを考えていたら、人口が増えすぎてスペースコロニーに移住が始まった後に起こった地球連邦軍とジオン軍が戦うアニメを思い出した。。。
そう、昔のアニメは実に啓示的だ。
(これは、結論ではなくおまけ)
お久しぶりですね!
返信削除この問題は、「行き着く先は一緒???」論にするのかどうかにあるのかなと。
もし、人口が永遠に増え続けることを前提とするならば、地獄行きは確実ですが、そこへ至るスピードが飛躍的に異なるはず。つまり、延命論かと。
でも、そのスピード問題が致命的になる可能性はあるわけで、それだけ延命できるならば、その間に人口抑制をして持続可能な地球を守る確率も、飛躍的に高まると思うのですが、どう思います?
いずれにしても、仮定の多い推測でしかないですが。
だからこそ、中国やインドはじめ、途上国の人たちが積極的に、天国のエネルギーを使ってもらえるよう、どんどん技術を開示していく必要があると思うのです。
荒井
こんばんは。
返信削除確かに「行き着く先は同じ」はちょっと極論なので、
現実的には、「如何に消費エネルギーの質と量をコントロールするか?」が現代人に課せられた責務ですね。
ただ、方法論として、「技術開示」はちと弱いかと。。。
結局は、株価や為替によるマネーゲームで経済が左右され、
その経済によって政治が左右される現代では、
結局経済原理が働かないと何も動かない。。。
デンマークの会議でも議論が進みそうに無いのは、
ここに「儲かる」概念が導入されていないからだろう。
→ 単に、全だけでは、政治は動かない。。。
どこかの経済学者がエネルギー取引を「エネルギー消費を酸くなるすると儲かる」というモデルに構築できたとき、
少し明るい未来があるように思う。
技術は、いつの日もそれを世の中に広める経済原理がないと浸透しないものですから。。。
では。
「イノベーション論」ですね。ただし、資本主義がいつまで続くか分かりませんから、経済原理で動くのが未来永劫なのか、もっと違う原理が台頭してくるのか、興味深いですね。Gross National Happinessを国の最も重要な指標と設定しているブータンのとある街では、明らかに経済的に便利だと分かっている、電力エネルギーの敷設をあえてやめ、いわゆる不便(でも豊か!)な暮らしを選んだそうです。でも、今の先進国を支配しているのは、明らかに経済原理であることは間違いないっす。
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