2009年9月11日金曜日

みらいのいえ:照明の打合せ

今日は、設計の遠野さんに、私が勤務しているKDI Studioにお越しいただいて、照明の打合せをしました。遠野さんもうなずいていらっしゃいましたが、照明の設計って難しいですよね! 明るいのか暗いのか、どんな具合に見えるのか、実際につけてみないと分からないところが多いのも確か。皆さんはどうやって照明を選んでいますか?

私が以前、新築マンションを購入した時は、港北NTのハウスクェアにある照明会社のショールームへ行って、家内と「あーでもない、こーでもない」と一日中検討していた記憶があります。結果として、もの凄い高い金額を払った気がする。その割に満足感が・・・。

その時に気づいた教訓を、今回は生かしたいと思っています。

それは、私たちが欲しいのは、電気や照明ではなく、明かりであるということ。
電球や照明器具の役割は、その光でもって、部屋や食事や家族を照らすこと。照明器具自身は(ごく一部の例外を除いて)主役になってはいけないということです。

ところがどっこい、私たちのようなフツーの人間は、ショールームに行けば目移りしまくって、「カッコいい器具の」照明を買ってしまったりします。トイレ、キッチン、玄関、エクステリア、寝室のブラケット、ダイニングのペンダント、フロアライトなどなど。でも冷静に考えてみたら、照明の存在そのものが見えない、隠れている家の方が、断然カッコいい。

むしろ、私たちがもっとこだわるべきなのは、光の質の方かもしれませんよ。だって、その光が私たち家族や仲間の暮らしを彩るのだから。
低炭素社会への移行が急務である今日、以前のように白熱球を使うことはできなくなってしまいました。だからといって、あらゆるものが蛍光灯やLEDでいいのか?

電球には、大雑把に分けて2種類のものがあります。燃焼系と放電系です。燃焼系は、文字どおり、真空内のフィラメントが燃焼することで、明るさをつくっています。自然光である太陽もまさに燃焼系の明かり。燃焼系の明かりは自然の明かりと非常に性質が似ています。朝陽や夕陽が赤いのは、温度が低いからですし、真昼の太陽が白いのは温度が高いからです。これと同じく、燃焼系の明かりは温度によって、色が変化します。この変化がまた、空間を艶やかに魅せるわけですね。しかし、放電系は電子の高速移動による発光ですから、このような自然な色変化はできません。電圧を下げていくと、ある時点でピタッと発光が止まってしまいます。

燃焼系の電気の代表格が白熱球、そしてハロゲン球です。放電系はもちろん蛍光灯です。白熱球が規定により生産中止となってしまう今後、私たちはもう蛍光灯を選ぶより手はないのでしょうか? 

あるよ。

三菱オスラムさんが開発した、電球型ハロゲンランプ、エナジーセーバー
詳しくは、遠野さんが取り上げてくださっているようなので、書きませんが、白熱球の代わりとして上手く使えそうな電球です。完全に調光も可能なので、色の変化もばっちし。

見た目もご覧の通り、白熱球そっくりです。
それでいて、色も奇麗だし、(蛍光灯には負けるけど)それなりに省エネだし、寿命も倍持つし、安いし。なかなかの優れものだと思います。

蛍光灯はイマイチだと思っているあなた、是非使ってみてください。
コメントもお願いします。

あれ?照明の話がいつの間にか電球の話になってしまった。。。

2 件のコメント:

  1. 照明の話題につられて久しぶりに見にまいりました!
    着々と工事も進んでいるようで、おめでとうございます。
    そして電球型ハロゲン。ご紹介ありがとうございます。
    「省エネ」の観点ではイマイチですが、燃焼系なので、どうしても温かみのある光の質とトレードオフですよね。
    でも、私も、自宅でこれを試してみようと思いました。たぶん、オフィスと違いつけたり消したりの多い住宅用途では、「即時フル点灯」できるのも、蛍光灯に対する大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。

    返信削除
  2. kumikoさん

    きっとこの話題ならコメントくれるだろうと思っていました、よかった! エナジーセーバーには結構期待してます。ところで、照明器具ってなんでこんなに高いんでしょう? 今度相談に乗ってもらいたいところです。

    あ、そうそう、私たちの職場が(駅は一緒ですが)移転しました。また是非、お仲間と遊びに来てくださいね。結構また頑張って作りましたよー。

    荒井

    返信削除