2009年9月8日火曜日

通勤時間は短いほどよいという神話

三浦海岸から六本木。毎日片道2時間弱、往復4時間弱かけて通勤しています。

周囲にこのことを話すと、ほとんどの場合「大変ですね!」「辛くないですか?」「自然ゆたかな暮らしのためには、我慢ですよね?」という、一様なフィードバックが得られます。

では、本当に通勤時間というものは、短ければ短いほどよいのでしょうか? 職住近接は、絶対的な理想でしょうか?

価値観の違いはありますけれど、必ずしも「短い=ベター」とは言えないのではないかな?と感じています。

私のケースは以下のような状況です。
朝: 座れる確率97%。三浦海岸→品川 70分
夜: 座れる確率70%。ただし、横浜か上大岡では座れる。 横浜→三浦海岸 50分

この往復の120分は、私にとって非常に価値のある、貴重な時間になっています。それは、「一人になれる時間だから」です。

職場の形態、家族の構成によってはまったく状況が異なるとは思いますが、三浦にくる前の私にはこの時間がなかったため、今思えばせわしない毎日だったなと思うのです。職場も家庭もとても賑やかで、それはそれで大変素晴らしいことではありますが、バランスとして考えれば、一人でボーッと黙考する時間がなかなか取りにくかった事実があります。出張が好きなのも、ひとつにはそういう理由があるかもしれないです。

本を読んだり、考え事をしたり、仕事の整理をしたり、ブログを書いたり、電車内の人を観察したり、寝たりと、自由自在の2時間。DVDを借りれば映画を見ることも可能です。だから、今の私は、「これを少しでも短くしたい」とは思えないのです。

大都会と田舎のバランス。騒然とした賑やかさと静寂のバランス。ワークとソーシャルライフのバランス。いろんなバランスが取れていることで、相互に刺激が得られ、健全なる活動ができるのかもしれません。

皆さんも是非、ご自身の生活のバランスを自己診断してみてはいかがでしょうか?

2 件のコメント:

  1. 激しく同感です!条件は「座れること」ですけど。

    元来田舎育ちで都会生活へあこがれた時代もあり、
    現在の便利で刺激もある生活は好きなのですが、
    実際問題、平日は職場と家の往復ばかりで
    休日も都心に出る頻度が著しく減った今では
    様々なノイズばかりが気に障るようになってきました。
    ストレスを忘れることはできても抜く時間がない、
    という感じです。

    なので機会があれば会社の一部機能を地方に移して、
    月の何割かはそちらで生活しようかなどと企み中。
    極端な話、都心で働く際にはノマド的でよいわけで。

    そんなわけでいずれ先輩にその辺の魅力をじっくりと
    刷り込んでもらいたい今日この頃です。

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  2. cyberopticさん

    購読、そしてコメントありがとうございます。反応してくれて嬉しいです。
    そうそう、twitterでも一部機能移管(信州?)の話題が出てましたね。いや、本当にバランス感覚って研ぎすませていないとあっという間に崩れるなぁと思ってます。こういうことって、都市だけにいても気づかないし、逆に地方だけにいても気づかないことです。nattomakiさんにも、よーく刷り込まないとね。

    では!

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