2009年8月26日水曜日

土壁づくり Part2: 材料と道具の手配

すっかり間が空いてしまいました。楽しみにしてくださっていた方、申し訳ありません!!

さて、その間にかなり土壁づくりを進めてきましたので、少しずつ御伝えしていきたいと思います。

土壁は「土」と「稲藁」でつくります。これが基本です。もちろん、内装や仕上げ塗りなどをする際には、しっくいを混ぜたり、モルタルを混ぜたり、顔料を混ぜて色を付けたりといろいろなことをやりますが、基本的な材料はこの二つ。

でも一朝一夕で「塗り」ができるようには残念ながらなりません。
3ヶ月〜4ヶ月、この二つの材料を混ぜ返しながら発酵させ続ける手間が必要です。そういう過程を経ないと、丈夫な壁はできないのです。

みらいの家も、8月から土づくりを開始しましたが、この土を実際に塗り始めるのはきっと真冬の頃になることでしょう。

さて、今回、土は埼玉の荒木田土という、日本でも有名な壁土を埼玉県から手配いたしました。みらいの家の敷地内にも3mほど掘り返せば、かなり良質な粘土が手に入りそうだということは分かっていましたが、二つの理由であえて断念しました。それは、敷地内を掘り返すことで、
  1. 建築工事の作業そのものに支障が出てしまう
  2. 敷地内の井戸周りの水の流れが変わってしまうかもしれない
ということがあるからです。それでも、「土をつくる」という工程は是非体験したいという、私のわがままを聞いてくださり、楽居さんが下のような「土のプール」をつくって下さいました。
「みらいのいえ」のすぐ東隣にこしらえてくれたプール。すでに材料となるスザキアラキダという土が3立方メートル搬入された状態です。

稲藁については、横浜時代の子供の幼稚園友達のママの実家が稲作農家をやっていたので、御願いしたところ、納屋に保管してあった稲藁をすべて提供していただけるとのこと、本当に私たちは幸運です。同時に、「押し切り」という、稲藁を短く切る専用の道具も貸してくださいました。

さあ、作業開始です。
ところが、最初からミスをやらかしてしまいました、私。その話は次回!
ヒントは、この「押し切り」を使っている写真です。分かってしまったあなた、相当のベテランと見ました。

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