2009年2月13日金曜日

実践的三段論法で企画せよ!

最近仕事で、「実践的三段論法」というものを基盤にした方法論で、クライアントとワークショップを行っている。これがなかなかの優れものなので、少し紹介しておきたい。

一般的に三段論法と呼ばれるものは、理論的三段論法のことを指す。この理論的三段論法の解説で典型的に取り上げられるのは、次の例題であろう。

すべての人間は死ぬ。
ソクラテスは人間である。
従ってソクラテスは死ぬ。

それがどうした?!
なるほど論理的には正しいかもしれない。がしかし、これは何も面白みがないし、クリエイティブとは到底思えない。

一方、実践的三段論法は、目的を表す大前提と、目的を実現する手段を表す小前提と、行動を起こす結論から構成される。なぜ実践的か?というと、結論そのものが、具体的な行動として導かれるからである。つまり、実践的三段論法とは、三段論法といいつつも、仮説をつくり修正していくという反復運動モデルなのである。

実現したい目的がある。
これが目的を実現する手段である。
従って、この行為を行うべきである。

会社の中、とくに企画系の仕事をしているなど人は、理論的三段論法の渦の中で仕事をしていると言っても過言ではないから注意が必要だ。目的を達成しよう、問題を解決しよう、ゴールを目指そうとするあまり、大命題から一方向的に掘り下げて行く議論しか経験がない。このような議論のスタイルでは、創造的なアイデアは生まれず、いつもの「実行できない」施策が毎回同じように導かれる。きわめて客観的にだ。そして、その施策を実行できない「現場」の管理が悪いという、毎回のレビューがただ導かれるのだ。

目を覚ませ、企画マン!

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